【短】 幼なじみのアノ彼
カチャッ…
私が鍵を回すと同時に
視線の先の隼人の家のドアが開いた。
食い入るようにドアから
出てくる人物を期待する。
『えっ…/』
出てきたのは
望みに望んだ隼人。
隼人は私に気がつくと、
あからさまに嫌な顔をした。
(なっ慣れてるしっ)
隼人を見つめてしまう。
恐らく顔は真っ赤だろう。
隼人は1つため息をつく。
ため息をつかれるほど
嫌われているのかと思うと
視界がぼやけてきた。