【短】 幼なじみのアノ彼
「お弁当食べよっか
話も聞くし」
『うん』
――…
「ふーん..
やっぱり隼人クン見てたんだー
大好きなんだね」
ニカッと笑う華ちゃんは
かわいくて、なにか安心する。
『はぁ…
なんでだろう』
「私…嫌われてるのかなー」
そうだったらどうしよう。
昔見たあの笑顔を
ずっと私に向けてくれなかったら。
「理由があるんじゃない?
なにかは分かんないけど
すずも凄いね、
かれこれ10年以上想ってるんでしょ?」
『うん…』