運命の二人~白と黒の物語~
そんな凛々を無理していると感じたのか、ジャスティスは凛々をじっと見ていた。


凛々もジャスティスの目をしっかり見た。


ジャスティスは小さく溜め息をついた。

「君の気持ちは分かった。では、リリー・ルゥ。ダンスの授業は私が引き受けよう。」


「え?ジェットが?」


「ああ。君と踊るのは私だから私と踊れれば何の問題もないはずだ。それとも私が先生では不満かな?」


ジャスティスがいたずらっぽく言った。


凛々は首を振った。

「嫌なわけない。ありがとう。でも忙しいのに、いいの?」


「リリー·ルゥ。君の為ならなんだってしよう。」

冗談ぽく答えたが、これはジャスティスの本心だった。


「ありがとう。」
凛々はにっこりとジャスティスに笑顔をむけた。

< 157 / 453 >

この作品をシェア

pagetop