運命の二人~白と黒の物語~
「…どういう事?」

理由が分からず、訝しげに聞いた。
「心を許すなんて、そんな事してないから。」

「貴女に自覚がないから、困るのよ。もっとはっきりと言うわ。彼に近づかないで。」


何だろう。この人ムカツク。


「近づいてなんかいないわ。普通に接しているだけよ。変な感情なんて持ってない。リリー。貴女いったい何が言いたいの?」


皆の話では、リリーは自ら地球に逃亡したって聞いた。
貴女のせいで私がここに連れて来られたんじゃない!なのに、私の事をあれこれ言われる筋合いはないわ!


リリー・ルゥは小さく溜め息をついた。


「貴女は何も分かってないわ。いいこと?凛々、貴女はジャスティスに騙されているのよ!」


リリー・ルゥは私の両手を強く握り、揺さぶるようにしながら言った。


ますます訳が分からない。


「お願い。分かるように話して。」


怒りを押さえながらリリー·ルゥを促した。







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