運命の二人~白と黒の物語~
「どうした?震えている。具合が悪いのか?」


ジャスティスはすぐそれに気づき、凛々の手に自分の手を重ねる。


凛々はますます赤くなるがこれが反って良くなかった。


「熱がある。顔が真っ赤だ。」


そう言って凛々を抱き上げた。


ぎゃあああ。
凛々は声のない叫びをあげた。


「大丈夫だから!ジェット、下ろして!」


「駄目だ。そんな赤い顔をして。部屋に戻ろう。」

ジャスティスは有無を言わせず翼を広げた。


凛々が反論する前に空高く舞い上がった。


その場に残されたバルゴは唖然とし、マーサは「愛し合う二人って素敵ねぇ。」とホゥとため息をついていた。
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