運命の二人~白と黒の物語~
ジャスティスは自室のテラスに着くと凛々を下ろした。


凛々が抗議しようとする前にジャスティスが口を開いた。


「やっと二人になれたな。」
「…え?まさか…」

「ククク。熱が出ていない事など分かっている。いつも回りがうるさいからな。二人きりになりたかった。」

ジャスティスは可笑しそうに笑いながら凛々に腕を回した。


「ねえ、ジェット。最近様子が変じゃない?」


凛々は状況についていけず腕が回され、引き寄せられた事にも気づかなかった。


「変?何が?」
ジャスティスは相変わらず面白そうに凛々を見ている。


「だから…」

凛々はそれ以上言えなかった。
言えば今の自分の考えを認める事になる。


「いいわ、もう。」

はぁとため息をついて下を向こうとした時、顔がジャスティスの胸に当たり、自分が抱き締められていた事に気づいた。


「リリー・ルゥ。私の秘密を教えよう。」

そう言うとジャスティスは凛々の耳元で囁いた。

「私は君に恋い焦がれているんだ。」
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