運命の二人~白と黒の物語~
「こんなに誰かを愛しく思うのは初めてなんだ。」

耳にかかる吐息のくすぐったさに我慢出来ず、顔を上げる。
ジェットの急な気持ちの変化に凛々は当惑していた。
(嘘でしょ?この前までそんなふうに見えなかったよ!)

でも、凛々を愛しそうに見つめる、黒い瞳と目が会い、凛々は目を見開いた。


ジェット、本気なの?

私の事…。


「あぁ、そんなに可愛い顔をして見つめないでくれ。キスしたくなってしまう。」


ジャスティスは言うが早いか凛々の頬を両手で挟み、額に口づけした。


ゆっくりと。


「本当は口にしたいんだが。」


ジャスティスが微笑む。
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