運命の二人~白と黒の物語~
突然それ以上前に進めなくなった。


ジャスティスが凛々に後ろから腕を回して抱きしめていた。
首筋に顔を埋めて耳もとで囁く。


「君はいつもつれない。」


ジャスティスは凛々の耳に自分の瞳と同じ色の石が揺れているのを見つめた。


「この前言った筈だ。私は君に冷たくされる事に耐えられない。」
切なそうな声を出して、凛々の首筋に顔を埋める。


凛々は驚きの余り声を出すことも出来なかった。

耳元で囁かれる度に背筋がゾクゾクする。


「…や、やめて…。手を離して…」


「嫌だ。離したら君は私の前から消えてしまうんだろう?」


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