運命の二人~白と黒の物語~
ジャスティスは回した腕に力を込める。


「君が魔界に戻ってから3ヶ月…。知ってるかい?私が君の帰りを、リリー・ルゥの帰りを待ち続けて400年だ…国の為だけにこの長い時間を待ち続けていた訳じゃない…」


(よ、400年!?地球で考えると4000年!?そんなに!)

「なのに、たった3ヶ月しか側にいないのに、私に文句があるんだな。」

そう言うと凛々を抱き上げ片腕に乗せるように自分のほうへ向かせた。


「…そんなに私の事が嫌いなのか?」


ジャスティスは悲しそうな顔で凛々を見つめた。

凛々はどうしていいか分からなかった。


「…分からないの…」
凛々は頼りなげに答えた。


「分からない?」
ジャスティスがおうむ返しに聞いてくる。


「私はリリー・ルゥじゃないの。私がその質問に答える権利なんてないよ…」


「では君は誰だ?」
ジャスティスが不思議そうに聞いた。


「私は…山下凛々。地球の普通の高校生だよ。」

凛々は悲しい気持ちで一杯になった。
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