運命の二人~白と黒の物語~
「さあ、側に来て触ってごらん。」


ジャスティスに促されて、凛々は怖々近寄っていった。


凛々が近寄ると耳をピンと立て、こちらの様子を伺っている。


大きな口から真っ赤な舌がダラリと下がり、ハアハア息をする姿は犬と違い、やっぱり怖い。


「さあ、大丈夫だから。」


ジャスティスに手を取られ、前に進む。


一頭がグイッと頭を凛々に向けたかと思うと、すりよってきた。


「うわぁ。ふかふか!綺麗な毛並み!」


高級絨毯のような滑らかな毛並みに顔を埋めてみる。


気持ちいい。
それに凄く穏やかな気持ちになる。なんでだろう。



「お互いの相性は良いみたいだな。」


ジャスティスのほうに、え?と振り向くと、
「君のものだ。」
とジャスティスがにっこりして言った。


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