運命の二人~白と黒の物語~
「少し走らせてみるか?」

「うん!」


ジャスティスはバルゴにもう一頭のウルフファングを用意させた。


こちらは黒い毛で、凛々のより一回り大きい。


ジャスティスはいつもはめている手袋を外した。

「?」


凛々が不思議そうに見ていると、
「ああ。ウルフファングは心で語りかけるから、伝わり易いように手袋はいつも外しているんだ。だから凛々。今の私には触れないでくれ。君を傷つけてしまうかもしれないから。」


余りよく分からなかったけど、分かった、と頷いた。



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