運命の二人~白と黒の物語~
ちょうどその時、男の子の肩に小鳥がとまった。こちらにおいで、と誘うように左右の肩を行き来しながら美しい声でさえずっている。
二人とも暫くその声を聴いていた。
小鳥が飛び去って再び目が合うと二人はにっこり笑いあった。
私は立ち上がると手を出した。
「リリーよ。」
男の子は私の足下のブルーリリーに目をやり、なるほどね、という顔をしてその手を受ける。
「僕は“リード”だよ。」
リードバード…導き鳥…。そうか、本当の名前はナイショのゲームね。
自分は名前を言ったけど、“百合”だと勘違いしてる所が可笑しかった。
子供同士、理屈抜きで固い握手をかわし、すぐ友達になった。
二人とも暫くその声を聴いていた。
小鳥が飛び去って再び目が合うと二人はにっこり笑いあった。
私は立ち上がると手を出した。
「リリーよ。」
男の子は私の足下のブルーリリーに目をやり、なるほどね、という顔をしてその手を受ける。
「僕は“リード”だよ。」
リードバード…導き鳥…。そうか、本当の名前はナイショのゲームね。
自分は名前を言ったけど、“百合”だと勘違いしてる所が可笑しかった。
子供同士、理屈抜きで固い握手をかわし、すぐ友達になった。