運命の二人~白と黒の物語~
「…リード、いなくなっちゃうの…?」


私はしゃくりあげながら聞いた。涙が止まらない。


「泣かないでリリー。だから大丈夫だよ。僕の家にくればいいんだよ。そしたらずっと一緒にいられる。」


リードは私の事情を知らないから。


「でもママが…」
私が言葉を濁すと、


「もちろんママもさ!言ったろ?部屋は沢山あるから平気さ!」


「リード、家の場所って。…天界?」
勇気を持って聞いてみた。


「天界じゃないよ。今は言えないけど。それだけは違うから。」


私の心は明るくなった。
違うんだ。だったらママも良いって言うかもしれない。


「分かった!ママに聞いてみる。」



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