運命の二人~白と黒の物語~
「じゃあ準備があるから、今日は帰るね。」


私が言うと、リードもそうだね、と頷いた。


「じゃあリード!明日ね。」


「うん。また。」


そのまま別れようとした時、リードが私の手を取った。


「?」
振り向くと同時にリードは私を引き寄せ、頬に軽くキスをした。


私が真っ赤になって立ち尽くしていると


「おまじないだよ。本当は口のほうが効果あるんだけど、母様が、大人になるまではしちゃいけないって。」


リードはニコッとして、明日待ってるねと走って行ってしまった。


私は頬を押さえてボーッとしていた。


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