運命の二人~白と黒の物語~
「…ふーん?」


「………。」
凛々は食べる事に集中した。


「…凛々。」
名前を呼ばれ、凛々の手にジャスティスが自分の手を重ねた。


「何かあるなら話して欲しい。隠し事はしないで欲しいんだ。」


「だから、ないってば!」
凛々は苛々して手を振りほどいた。


「それならいい。」


食事を終えたジャスティスは席を立ち、凛々に近づくとそっと肩に手を置いてこめかみにキスをした。


「ひゃっ!」


凛々はびっくりして首をすくめた。


「今日もクレイと散歩か?すっかり気に入ったな。じゃあ、またあとで。」


そう言って何事もなかったかのように去っていった。



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