運命の二人~白と黒の物語~
凛々は頬にザラザラした感触を感じ、パッと目を開けた。
置いてきたはずのクレイが、凛々を守るように上から覆い被さり、ペロペロと舐めていた。
「クレイ。ごめんね、心配かけて。大丈夫だから。」
凛々はゆっくりと起き上がった。
気づけば霧はますます濃くなり、2メートル位しか先が見えなかった。
ここは凛々の記憶の森とは余りにもかけ離れていた。
(やっぱり直ぐには入れない所だったんだ。あれだけ繰り返し見てたんだから、きっとすぐ分かると思ってたのに。)
凛々はガッカリした。
(もう帰ろう)
そう思ってクレイに乗ろうとしたとき、異変に気づいた。
置いてきたはずのクレイが、凛々を守るように上から覆い被さり、ペロペロと舐めていた。
「クレイ。ごめんね、心配かけて。大丈夫だから。」
凛々はゆっくりと起き上がった。
気づけば霧はますます濃くなり、2メートル位しか先が見えなかった。
ここは凛々の記憶の森とは余りにもかけ離れていた。
(やっぱり直ぐには入れない所だったんだ。あれだけ繰り返し見てたんだから、きっとすぐ分かると思ってたのに。)
凛々はガッカリした。
(もう帰ろう)
そう思ってクレイに乗ろうとしたとき、異変に気づいた。