運命の二人~白と黒の物語~
「どうしたの?クレイ?」


凛々はクレイの唸る方向に目を凝らした。


霧の中に、小山のように大きいものが左右にゆれている。


(なんだろう。)さらに目を凝らすと、巨大な人影だと気づいた。


凛々は身を固くして、クレイにしがみついた。


人影は小山ほどにますます大きくなって、地響きもドーンドーンと胃にまで響いてきていた。


目の前の霧がはれたかと思うと現れたのは、三人のゴーレムだった。




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