運命の二人~白と黒の物語~
まさに、山が歩く。
そんな感じだった。


こん棒を片手に持ち、どこを見ているか分からない虚ろな目をしていた。

身体の色は灰色がかった緑色。腰布だけの服装は衛生的とはとても言えなかった。


凛々は恐ろしさで足がすくみ、一歩も動けなかった。


クレイは変わらず唸っている。



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