運命の二人~白と黒の物語~
ジャスティスは凛々の顎に手をかけて上向かせた。


「私が聞きたい答えはそれじゃない。目を反らさないで、私を見て、答えてくれ。」


凛々にとってこんなジャスティスは初めてだった。


いつも包み込むように接してくれていた。
守られている感覚が心地よくて。
このままでいたいって心のどこかで思っていたのかもしれない。


「…これが真実ってこと?」


凛々が聞くと、ジャスティスはクスリと笑い


「違うな。」


と言った。



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