運命の二人~白と黒の物語~
「今見たものが、森で君の心に入り込んだ物の正体だ。すべての元凶でもある。」

ここでジャスティスは間を置いてから話を続けた。


「これが私の心の中にある。」


凛々は目を見開いた。
アレが心にいるの?


リリー・ルゥの言葉が甦る。
彼女は彼が悪魔だと言っていた。
リリー・ルゥの話が真実なのだとしたら…


凛々は森で抱き締められた、あの感覚がよみがえり、身震いした。自分を強く抱き締める。
あんなモノを心に持っているなんて。私なら耐えられない。



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