運命の二人~白と黒の物語~
今、二人は大きな出窓に向かい合うように座っている。


二人の間には軽く摘まめるものと飲み物があり、時々手を伸ばしながら外を眺めていた。


夜も大分ふけ、遅い時間のはずだ。


けれど二人とも話をするでもなく、ただ外を見ている。


それが今一番正しい事だとでも言うように。



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