運命の二人~白と黒の物語~
ふとした時に目が合うと、二人でふっと笑い、また外を眺める。


そんなことが何回繰り返されただろう。


ジャスティスは凛々の様子がいつもと違うと感じ始めていた。


まただ。


今も目が合ってジャスティスの心臓がドクンと音をたてた。


凛々がこちらに気づき、微笑んでいる。


彼女のそんな何気ない表情を見るのはもちろん初めてではないが、何かがジャスティスの心をざわつかせる。


理由を知りたくて凛々をじっと見ると、何?と小首を傾げた。


何でもないよ、と首を振ると、何だろうと怪訝そうに眉をよせはしたが、それ以上追求せずまた外に目を向けた。



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