運命の二人~白と黒の物語~
ジャスティスも外に目を向けたが、直ぐに横目で彼女をチラリと見た。


凛々はとても寛いでいるように見えた。


窓に反射している部屋の柔らかい光が凛々の顔を照らし、陰影をつけて、すっきり見せていた。大きな目が光にキラキラと耀いていた。

瞳だ。


ジャスティスは気づいた。


今まで深紅の炎に例えていた瞳の色だったが、今は宝石のようだ。


二つのルビー。
なんて美しいんだ。


赤い色には柔らかさがあり、深みがある。
ずっと見ていていると、引き込まれそうだ。



凛々がまたこちらを見た。


まっすぐにジャスティスを見てゆっくりと微笑んだ。


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