運命の二人~白と黒の物語~
口火を切ったのは凛々のほうが早かった。


「ねぇ。あの奥のしたの方でキラキラ光っているものはなに?」


ジャスティスは一気に現実に戻された。


「あ、ああ。あれは城下に住む者達の灯りだ。」

「綺麗ね。赤や青。その他にも色々な色で輝いてる。きっとあの色のひとつひとつに家族が住んでて、ご飯食べたり話をしたりしてるのね。」


ジャスティスは凛々が自分と同じように感じている事が分かりとても嬉しかった。


「ああ、私も子どもの頃から大好きな風景なんだ。」


ジャスティスはにっこりした。



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