運命の二人~白と黒の物語~
凛々をそっと引き寄せた。


凛々は嫌がることなく彼の腕に納まった。


彼女の温もりが身体中に広がる。


「本気なのか?」


凛々からの答えが欲しくて、顔を上向かせる。


戸惑いを隠せないジャスティスに対して凛々はどこまでも晴れやかな顔だ。


迷いなどないように。


「ええ。ジャスティス。本気よ。私ね、自分の気持ちに気づいたの。貴方の側にいることが私の幸せだって。これからずっと一緒にいてくれる?。」


少し上目ずかいで誘うようにジャスティスを見上げる凛々はいつもより大人びていて逆らえる気がしない。


「ああ。凛々。君からそう言ってくれるのをどれ程待ちわびたか。」


昨日の微笑みの中にあった希望が現実となり、ジャスティスは嬉しくて凛々を強く抱きしめた。


凛々もジャスティスの背中に腕を回した。





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