運命の二人~白と黒の物語~
凛々はジャスティスに腕を回しながら、クスクスと笑っていた。
いつまでも笑い続けるので不思議に思い、「何がそんなに可笑しいんだ?」と聞いても何でもないわと笑っている。
不信に思いながらもあまりに楽しそうに笑うから。幸せが勝って、気づけなかった。
いつものジャスティスなら凛々のどんな小さな変化も見逃したりはしなかったはずだ。
彼を“ジェット”と呼ばない事も、耳に彼の瞳の色と同じ石のピアスをしていない事もおかしいと思って問い詰めたことだろう。
全てが“凛々ではない”事を証明していた。
でも目を瞑ってしまった。
この幸せを壊したくなかったから。
腕の中にいる“凛々”が、どこか懐かしさを感じさせたからかも知れない。
初恋だったあの子と過ごした、幸せだったあの時間をジャスティスは思い出していた。
いつまでも笑い続けるので不思議に思い、「何がそんなに可笑しいんだ?」と聞いても何でもないわと笑っている。
不信に思いながらもあまりに楽しそうに笑うから。幸せが勝って、気づけなかった。
いつものジャスティスなら凛々のどんな小さな変化も見逃したりはしなかったはずだ。
彼を“ジェット”と呼ばない事も、耳に彼の瞳の色と同じ石のピアスをしていない事もおかしいと思って問い詰めたことだろう。
全てが“凛々ではない”事を証明していた。
でも目を瞑ってしまった。
この幸せを壊したくなかったから。
腕の中にいる“凛々”が、どこか懐かしさを感じさせたからかも知れない。
初恋だったあの子と過ごした、幸せだったあの時間をジャスティスは思い出していた。