運命の二人~白と黒の物語~
凛々はショックを受けて、呆然とした。


「許嫁がいるのに、私以外の魂を求めるとは。それも生まれ変わる度に何度も何度も。
良い度胸だな。」
青年は目を細めて言った。


凛々は話など聞いていなかった。
「……タロを……殺したの?……」

凛々はやっとの思いで聞いた。

「いや。」
その言葉で凛々はほっと息を吐いた。

良かった。タロは死んでいないのね。
安堵で思わず涙がこぼれた。





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