運命の二人~白と黒の物語~
「凛々。泣かなくていい。さっきも話したよね。自分の事は自分で決める。それが私達の誇りだと。だから。凛々の口から言ってほしい。
凛々、君はどうしたいの?」


凛々は目を閉じた。


最初に頭に浮かんだのはジェットの顔。


ジェットはいつでも誠実に対応してくれた。


いつも私の話を聞いてくれて、気持ちを押し付ける事はしなかった。


何よりも、国を、人を想う強さに惹かれた。


…そうだね。私もいつの間にかここが好きになってたんだと思う。


二人でしか守れないなら。


凛々はタロをしっかりと見て言った。


「私はここに残る。この国を守るよ。」


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