運命の二人~白と黒の物語~
凛々が部屋から出てみると、黒いオーラは前に凛々が迷った裏庭の方へ向かっていた。


その間も、遮るものがないからか、それともジャスティスが力を解放してしまったせいか、みるみる闇は広がっていく。


空も雲がわき、ジャスティスの真上にどす黒い雲の渦が出来て、ジャスティスの周りにある黒いオーラを吸い上げていく。

凛々はその様をただ呆然と見ていた。


…これを私にどうにか出来るんだろうか。


立ち尽くす凛々の後ろに駆け寄る足音が聞こえた。


「リリー様!」


「リリー・ルゥ嬢!これは何事ですか!」


「マーサ。バルゴ。」


凛々は心強い仲間を得たかのように、安堵で涙がでた。





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