運命の二人~白と黒の物語~
「…だれ…?…」


「ジェット?!気づいたの?」


凛々はジャスティスの腕から濡れた顔をあげた。


しかし、ジャスティスの顔はまだ虚ろで、意識があるようには見えない。


「凛々の声がする……いや…いるはずがない…私を拒絶したんだから…」


ジャスティスは首を振り、また意識の世界へ消えて行こうとした。


「ジェット。待って!話をさせて。誤解なの。私は、貴方を……」


そこまで話した時、腕を強く捕まれ、突き放された。


「きゃっ!」


凛々は宙を飛ぶように地面に投げ出された。




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