運命の二人~白と黒の物語~
全員が城壁の外に出ることが出来て、森との境の小高い崖の前の開けた場所に集まった。
闇のオーラはあと数分もすれば城壁を越えてくる所まで来ていた。
空は既に暗黒に染まり、中心部は渦を巻いて、次第に大きくなっていた。まがまがしい気配はビリビリと身体に伝わってくる。
「私達はどうなるのかしら…」
あちらこちらでざわざわと不安の声があがる。
先行きは誰にも分からず、不安な気持ちを慰める言葉は出てこなかった。
「我々の出来ることはここまでだ。後はリリー・ルゥ嬢に任せるしかない。」
バルゴは隣で黙って迫る闇を見ているマーサに、声をかけるともなく話した。
「大丈夫よ。リリー様ならきっと善いようにしてくださるわ。」
闇のオーラはあと数分もすれば城壁を越えてくる所まで来ていた。
空は既に暗黒に染まり、中心部は渦を巻いて、次第に大きくなっていた。まがまがしい気配はビリビリと身体に伝わってくる。
「私達はどうなるのかしら…」
あちらこちらでざわざわと不安の声があがる。
先行きは誰にも分からず、不安な気持ちを慰める言葉は出てこなかった。
「我々の出来ることはここまでだ。後はリリー・ルゥ嬢に任せるしかない。」
バルゴは隣で黙って迫る闇を見ているマーサに、声をかけるともなく話した。
「大丈夫よ。リリー様ならきっと善いようにしてくださるわ。」