運命の二人~白と黒の物語~
バルゴは横を向いてマーサを見た。


「マーサ。お前のその自信はどこから来るんだ?リリー・ルゥ嬢がそんなに信頼に足る人物とはどうしても思えない。」


するとマーサもバルゴに顔を向けてにっこりした。


「貴方がジャスティス様を信頼していることと同じよ。理由なんてないわ。でも分かるの。」


バルゴが何か言おうと口を動かした時、誰かが叫んだ。


「あれを見ろ!」


コップから水が溢れるように、闇が城壁から溢れようとしていた。


「ここまでか…。」


皆が諦めかけた、その時だった。


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