運命の二人~白と黒の物語~
男が指し示した方の様子が一変した。


闇が空へ竜巻のように立ち昇って渦巻いていた所に、細く白い光の柱が真っ直ぐ細い糸のように上空に伸びていった。


それは徐々に太さを増して、ついには闇の渦を全て覆いつくし、白く輝く光の柱に変えた。


光の柱はどんどん輝きを増して、周りの闇をも光で消し去っていく。


「眩しい。目が開けていられない。」


皆は顔を覆い隠した。
< 401 / 453 >

この作品をシェア

pagetop