運命の二人~白と黒の物語~
ベットマットが少し左右に揺れた。


凛々はそれに気付かずに、うつむき思いに耽っていた。


タロに、ここに残るなんて言ったけど、いいよって言われた訳じゃない。

私が本物じゃないって知った時、ジェットは凄く驚いてた。


本当の事が分かって私と一緒にいるのは嫌かもしれない。


ううん、嫌かも。
だって、偽者が自分の好きな人と同じ顔してるんだよ?私なら絶対いやだもん。



…でも。


私は、ジェットの側にいたい。


だってこんなにも、好きになっていたから。


目を閉じた時、ポトリと涙が一粒溢れた。





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