運命の二人~白と黒の物語~
「君は何も分かっていない。」


ジャスティスは小さくささやくように語りかける。


「私を狂わせるほどの人は君しかいないんだよ。

…あの時、あの魂に愛を語っていただろう?私には一度も見せたことのない、優しく、愛情があふれた顔をしていた。

…あれを見た時。

こんな事には耐えられないと分かったんだ。

…凛々が他の誰かを愛するなんて絶対に嫌だ。


リリー・ルゥが言ったからじゃない。君が。君が私を狂わせるんだ。


お願いだ。私の側にいてほしい。


このままずっと。


私だけの凛々になって欲しい。」


ジャスティスは思いの丈をこめて凛々に伝えた。



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