運命の二人~白と黒の物語~
凛々の辛そうな顔を見ているうちに、ジャスティスは冷静さを取り戻していった。


大きなため息をついた。

凛々は家族だと言うが、あれは「男」だ。


私が凛々を探していた永い年月を一緒に過ごしていた「男」。


自分の知らない凛々を知り尽くしているかと思うと、嫉妬が炎のように沸き上がり自分を押さえきれなくなる。


あの魂はちゃんとそれに気づいていた。


あの余裕が腹立たしい。

「ジェット…?」


凛々が悲しそうににこちらを見ている。





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