運命の二人~白と黒の物語~
急に金色の珠が明るく輝き、点滅を始めた。
青年がそれに気付き、嫌そうな顔をした。
(面倒な奴から連絡だ。しびれを切らしたか。)
放っておくと、
「ジャスティス・“B”・リングレン!何故応答しない?」
珠に男が写った。
金色の長い真っ直ぐな髪に金色の瞳。端正な顔は、彼の尊大な態度もあり、近寄りがたいものにしていた。
「リリー・ルゥ・“W”・ゴードンが戻ったそうだな。何故知らせてこない!」
威圧的に喋る男にぷいと顔を背け、ジャスティスは玉座に座ったまま返事をした。
「地獄耳だな。誰から聞いた。」
「はっ!あんな派手なご帰還で気づかれない訳がないだろう?
それであの女は何処だ?まさか、また逃げられたんじゃないだろうな?」
今の言葉にジャスティスは目を細めて男を見た。
「言葉が過ぎないか?レスター・ゴードン。貴様にとっては妹だろう。」
「笑わせるな、あの女を妹と思ったことなど一度もないわ!好き放題ばかりしている一族の恥さらしが!!」
レスターと呼ばれた男は吐き捨てるように言い放った。
「もういい。レスター。これ以上言えば支援はしない。貴様の国がどうなっても知らんぞ。私を怒らせるな。」
その一言にレスターは口をつぐんだ。
「彼女は“戻った”だけで、今はただ眠っている。時が必要だ。」
レスターがその言葉に反発する。
「そうやっていつも甘やかすから、図に乗るんだ!直ぐに起こして婚姻の儀を……」
「レスター!!」
彼の逆鱗にふれてしまった事に、レスターは気付き首をすくめた。
青年がそれに気付き、嫌そうな顔をした。
(面倒な奴から連絡だ。しびれを切らしたか。)
放っておくと、
「ジャスティス・“B”・リングレン!何故応答しない?」
珠に男が写った。
金色の長い真っ直ぐな髪に金色の瞳。端正な顔は、彼の尊大な態度もあり、近寄りがたいものにしていた。
「リリー・ルゥ・“W”・ゴードンが戻ったそうだな。何故知らせてこない!」
威圧的に喋る男にぷいと顔を背け、ジャスティスは玉座に座ったまま返事をした。
「地獄耳だな。誰から聞いた。」
「はっ!あんな派手なご帰還で気づかれない訳がないだろう?
それであの女は何処だ?まさか、また逃げられたんじゃないだろうな?」
今の言葉にジャスティスは目を細めて男を見た。
「言葉が過ぎないか?レスター・ゴードン。貴様にとっては妹だろう。」
「笑わせるな、あの女を妹と思ったことなど一度もないわ!好き放題ばかりしている一族の恥さらしが!!」
レスターと呼ばれた男は吐き捨てるように言い放った。
「もういい。レスター。これ以上言えば支援はしない。貴様の国がどうなっても知らんぞ。私を怒らせるな。」
その一言にレスターは口をつぐんだ。
「彼女は“戻った”だけで、今はただ眠っている。時が必要だ。」
レスターがその言葉に反発する。
「そうやっていつも甘やかすから、図に乗るんだ!直ぐに起こして婚姻の儀を……」
「レスター!!」
彼の逆鱗にふれてしまった事に、レスターは気付き首をすくめた。