運命の二人~白と黒の物語~
「リリー・ルゥ。君の探している魂はここだ。」
急に声をかけられて、凛々は我に帰った。
ジャスティスに視線を戻すと地上球に手を伸ばしているところだった。
珠の中から魂が一つフワリと出てくる。
でも珠から離れようとはせず、よく見ると、地上球が放つオーラに包まれ、守られている。
「タロ!」
凛々は飛び出して触れようとしたがジャスティスに止められた。
「何するの、離して!」
「よく見るんだ!この魂は傷ついている。珠から離せば消えてしまう。今の君になら分かる筈だ。」
言われて凛々は珠を振り返った。目を凝らすと確かにタロの魂には所々に傷があり、そこから生命のオーラが漏れているのが見えた。
地上球のオーラがそれを包み癒している。
彼の話が本当だと理解は出来るが、納得がいかなかった。
「あの時、私に魂を返すといったわ!」
「確かにな。ただ、すぐに返すとは言っていない。」
「どういう事?」
凛々は警戒して身体を固くした。
「本当はゆっくりと話しを進めたかったんだが、聞く気はないみたいだな。仕方がない。
リリー・ルゥ。君と取り引きがしたいんだ。」
急に声をかけられて、凛々は我に帰った。
ジャスティスに視線を戻すと地上球に手を伸ばしているところだった。
珠の中から魂が一つフワリと出てくる。
でも珠から離れようとはせず、よく見ると、地上球が放つオーラに包まれ、守られている。
「タロ!」
凛々は飛び出して触れようとしたがジャスティスに止められた。
「何するの、離して!」
「よく見るんだ!この魂は傷ついている。珠から離せば消えてしまう。今の君になら分かる筈だ。」
言われて凛々は珠を振り返った。目を凝らすと確かにタロの魂には所々に傷があり、そこから生命のオーラが漏れているのが見えた。
地上球のオーラがそれを包み癒している。
彼の話が本当だと理解は出来るが、納得がいかなかった。
「あの時、私に魂を返すといったわ!」
「確かにな。ただ、すぐに返すとは言っていない。」
「どういう事?」
凛々は警戒して身体を固くした。
「本当はゆっくりと話しを進めたかったんだが、聞く気はないみたいだな。仕方がない。
リリー・ルゥ。君と取り引きがしたいんだ。」