レインボーカラー【短編集】
振り向くと顔を覆っている手の間から
真っ赤になっているのが分かる。
「洸くん?」
「…っ。何っ?!」
「洸くーん。顔が赤っ!!!んっ!!!」
口が塞がれました。はい。
言いたかったのにー。
何で言わせてくれないのさ。
だって、洸くんの照れはレアだよ?
「…っ。うるさいよ。志乃ちゃん」
うわっ!!!人の口押さえてるから
真っ赤な顔 見放題だよ。かわいい。
「そんな…っ、見ないで。」
おっ??これは激レアだぞ。
「俺、今…めっちゃダサいから。
こっち向いちゃ だめ。」