レインボーカラー【短編集】
「せんぱーい。一緒に帰りましょ。」
腕がちぎれてしまうんじゃないか
というくらい大きく手をふる金髪くん。
私より少し低い身長がコンプレックスの
島田 遥兎は私の年下彼氏です。
「遥兎くん。うるさい。」
「えへへ。ごめんね?」
謝る気のない謝罪をいつものように
聞き流し帰る準備を済ませる。
「結姫じゃん。隣の子は……
えっと、初めまして。かな?弟くん?」
「初めまして。深井先輩
結姫先輩の彼氏の島田遥兎です。」