とろけるような甘いキス


しばらくして優衣は、教室に戻ってきた。



やっぱり泣いてたみたいだ。



「優衣、どうした?」



黙る優衣。


「優衣、ちゃんと話しな。わかってくれるはずだから。」



山本の助言をきいたからか、優衣は口をひらいてくれた。





「…あのね、山下くんだっけ…さっき告られてね、それであたしは断ったの。
彼氏がいるからって。
だけどしつこくって、振り返ったすきに…
…キ…スされちゃったの…。」




しょぼんとした顔つきでいう優衣。



許さねえ山下…!



「ごめんね、あたしが隙なんか見せちゃうから…。」





「いや、いいよ謝んなくって。悪いのはあいつだから。
あとでしめとく。。。」



< 160 / 222 >

この作品をシェア

pagetop