とろけるような甘いキス
俺の腕をつかんでいたのは優衣。
「優衣…。」
「龍ちゃん?暴力はやめてって言ったでしょ?
約束は守んなきゃダメだよ。」
俺はなにをしようとしてたんだ。
力ずくで解決するようなことじゃないのに。
「ごめん。」
「もういいけど…。」
険悪なムードの中、先に口を割ったのは優衣と一緒にいた山本だった。
「あんたねえ、何考えてんの!?
優衣には大好きな彼氏がいるのにキスなんかして!
謝るくらいしたらどうなの!?」
「はいはい、ごめんなさい。」
面倒くさそうに言う山下。
このやろ…!!
俺は手が出そうなのをおさえて、とりあえず山本に進行を任せた。