とろけるような甘いキス
とりあえずお母さんに連絡。
トゥルルルル…
トゥルルルル…
『はい。』
「もしもし、お母さん?結果…出てたよ…。」
『そう。どうだった…?』
お母さんはあたしの様子を、声から読み取れてるようだった。
「…お母さん…落ちちゃった…。」
『そう。わかったわ。とりあえずおうちに帰っておいで。ケーキもあるから。』
「わかった…。じゃあまた…ね。」
お母さんはすごく冷静だった。
ごめんね。お母さん。
ごめんね…。
推薦なのに、こんなにショック受けると思わなかった。
いや、きっと推薦だからこそショック受けてるのかも。
大学受験のことなめてたのかもなぁ。