とろけるような甘いキス
「龍ちゃんはいいよね。もう受かってるからそう言えるんだよね。
あたしは受かるかどうかわかんないんだよ?"頑張って"とかそんな簡単に言わないでよ…。」
「簡単になんか言ってねぇよ。頑張れば優衣ならできる。そう思ったからだよ。」
「頑張ればできるって…今まであたしは頑張ってなかったって言いたいの?」
「そうじゃなくて…」
「もういい!龍ちゃんなんかしらない!」
あたしは走って逃げた。
今思えば、龍ちゃんにとっても失礼なことを言ってしまったんだと思う。
龍ちゃんはなにも悪くないのに、自分が受かってないからって妬みのようになってしまった。