とろけるような甘いキス

[龍太]




俺は優衣を呼んだ。


なぜかって?


別に大したことじゃないんだけど、ちょっとききたいことが。



「あのさ、優衣。昨日メールで俺に"告られたときから好きだった"みたいなこと言ってただろ?
なら、どうしてすぐ付き合ってくれなかったの?」




「えっ…。」




照れながら言う優衣。





「あのね…あたし人を好きになるとか初めてでさ。
龍太くん、恋愛経験とか豊富そうだからさ…キスもうまかったし。
だから、あたしみたいな恋愛初心者と付き合っても楽しくないだろうなって思って…。
しかも龍太くんモテてるって噂だし、こないだも告られてたし。
だから多分、好きになるまで待ってって口実みたいなのを作っちゃったんだと思う。」


なんだ。そうだったんだ。





「俺もそうだよ。」








「へ?」







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