blue_tear
3話
始業式が終わり、私達は自分のクラスに戻っていった
新しい教室では
「福山先生だったねー」
「まぁ、俺は福山先生だと最初から思ってたけどな」
「嘘つけ」
皆は体育館シューズから上靴に履き替えながら話していた
また男の先生かぁ
女の先生が良かったな
私も皆と同じように上靴に履き替えながら心の中で呟いていた
そしたら後ろから
「ねぇねぇ」
と声をかけられた
私は振り返り
声のする方を見た
「私、黒崎桃!(くろさき もも)
よろしくね」
「あ、うん。よろしくね、私は伊藤蒼」
声をかけてくれたのは黒崎桃ちゃんという女の子で
ガーリーでとても可愛らしい子
2つ結びをしている女の子だった
「蒼ちゃんね!
このクラス頭良さそうじゃない?」
「え、そう?あー…でも男子とか頭良さそうな子多いかも…」
「だよね!
あ、そうそうメアド交換しようよ!
ちょっと待っててね、今書くから」
そう言ってメモを取り出し
メアドを描き始めた
書いている文字も可愛いとか
ホントにズルイ←
「はい、これ!
登録よろしくね!」
「ありがとう」
私は微笑みかけそのメモを見た
…メアドにピンクって文字が書いてある
ホントに女の子だなぁ
そして私は暫く桃ちゃんと一緒にお喋りしていた