愛しのご主人様
「桃梨。お前を飼っていい?」
一瞬、思考がストップした。
確かにこれは、私に向けたもの………。
言葉を発する前に、勝手に体が動く。
私はぎゅっと彼を抱きしめたのだ。
彼もそんな私を抱き留めてくれる。
「あ~あ~。コイツ甘えん坊だな。世話大変そう~」
彼の手が私の頭を撫でる。
ずっと、ずっと、こうされたかった。
顎に手をかけられクイッと上を向かされる。
「いい子にしてろよ?」
生温かい感触が唇に伝う。
いつもの彼とは違って、ちょっぴり強引。
さりげなく、舌まで滑り込ませた。
絡め取る舌は絶対、私を離そうとしない。
もっと……
もっと……
私を愛して、ご主人様♡