エターナル・フロンティア~前編~
(酷いよ)
ページを捲り、小説に目を通す。大まかに読んでいたので内容は知っており、世界の誕生から人類誕生まで。この話はソラの故郷に伝わる神話と似ている部分があったが、ソラが話した神話は悲劇で終わってしまう。
まるで、自分の人生のようだ。
いい人生を送れていないイリアは、悲観してしまう。だからといっていい面に持っていけるだけの方法が見付からず、ただ流されていくばかり。再度、母親の声がイリアの名前を呼ぶ。だが、イリアはその声に応えることなく、ただ黙々とソラ宛にメールを打つのみであった。