ラズベリー
2人の間で勝手に決められていく。
今は一応、授業なのに。
「分かりました。勝手な申し込みをしたのは私なので葵さんの次、1番最後で構いません」
火花が散る。
そこへ、英理が口を挟んできた。
「葵さん、辞めた方が。
この子、実は……ンンーッ!」
美怜は英理の口元を押さえ込んだ。
「な、なんでもありません」
「…?
良い戦いになるように
期待しているわ」
余裕の笑顔を見せて葵は戻っていった。
「プハー!!!
何するのよ!!!」
「こっちの台詞よ。
危なかったじゃない!!」
言い争う2人。
でも、もう決まってしまった事だ。
なぜか戦線布告をしてしまった。
したからにはもう引き戻せない。