ラズベリー
何!?
このもやもやした思い…。
このときの
はちきれそうな心の痛み…。
ただ辛くて、苦しくて…。
パニックだった。
今でもよく覚えているよ。
「一体何なんだ。
俺は美怜が
ただ好きなだけなのに…。」
美怜は涙が溢れてしまっていた。
止めたくても止まらない。
知らないうちに溢れてくるばかり。
私は庭園のベンチに1人座ってうずくまっていた。
「はぁ、やっと見つけた。」
「英理?」
「うわー、ブサイクな顔。」
「うっ…ひっく……」
さらに涙が流れる。
私、壊れちゃった?
「それで、どうかした?」
「英理ーー!!」
横に座った英理に抱きついた。
そして、思い切り泣いた。
私はもうどうしたらいいのか全く分からなくなっていた。